建築写真の撮影工程と垂直補正の考え方
建築写真は、設計者や施主にとって竣工の記録であり、次の仕事につながる資料でもあります。正確な垂直線と自然な光の再現が求められる撮影です。Granite Wrenでの撮影工程を説明します。
撮影前の現場確認
撮影当日の前に、可能であれば現場を下見します。光の入り方、家具の配置、撮影できるアングルを確認します。下見ができない場合は、設計図面や完成予想図をご共有いただき、撮影計画を立てます。
三脚と水平の管理
建築撮影では三脚を必ず使用します。カメラの水平を確認し、チルトを最小限に抑えることで、撮影段階での歪みを減らします。水平器はカメラ内蔵のものと外付けのものを併用しています。
室内撮影では、三脚の設置場所が限られる場合があります。家具の移動が必要な場合は、事前にご相談ください。
垂直補正の処理
撮影後の現像段階で、垂直線の補正を行います。広角レンズによる歪みと、カメラのわずかなチルトによる歪みを別々に調整します。この処理はすべての建築撮影に標準で含まれており、追加費用はありません。
補正の程度は、写真の使用目的によって調整します。不動産掲載用では正確な垂直線を優先し、雑誌掲載用では意図的なパース感を残すこともあります。
建築撮影のご依頼は、竣工の2〜3週間前にご連絡いただけると、撮影計画を立てる時間が確保できます。